僧侶に向けた海洋散骨体験の背景そクルーズの2

5月30日「僧侶に向けた海洋散骨体験クルーズの背景その1」

上記の記事についての本日は「続編」

私たちは海洋散骨のご案内をさせていただくにあたり、

海洋散骨を希望される方には

「ご遺骨は分骨して、一部をお手元に残されるのも

一つの方法ですよ」と、お手元供養にのこしていただくようにご案内しています。

ただ、

手元供養に分骨し、

お手元に持っていらっしゃった方がいつか亡くなったら?

または、ご遺骨を手元から離れた場所で故人を偲びたいという気持ちになったとき、

その時、遺骨はどうしたらいいのでしょうか?

 

「お手元供養品の遺骨は、持っていらっしゃった方が亡くなったときに一緒に火葬したらいいですよ」

とおっしゃる事業所さんもあるようですが・・・

例えば、遺骨ジュエリーにした場合、ジュエリーなどの副葬品は一緒に火葬はできません。

そうなった場合はお客様にどのような案内をしたらいいのでしょうか?

「今」商品を販売することに重きを置くのではなく、

「未来」を考えたときにどんな提案が必要なのか、ということの重要性を感じたからこそのteraumiです

 

手元供養からのteraumiという選択肢

teraumiは分骨して一部を海洋散骨

一部はお寺・神社にご納骨いただく納骨のカタチです。

仮に、

お寺・神社に納骨する前に、ある期間、自宅で安置しておきたい、そして、心が穏やかになってから納骨したい、という方には、

その時が来るまでお手元にご安置いただいてから、

ご納骨いただくことも可能です。つまり、手元供養⇒落ち着いてからのteraumi。

大切なのは、理解をいただくこと

そのようなカタチをご提案させていただくにあたり

まず、何より必要となるのは

ご納骨先からご理解をいただくこと。

まず、「teraumi」とは何か

どうして、そのような仕組みが必要となるのか、

まず、海洋散骨の体験をいただき、

その流れがどのようになっているか、

私たち事業者がどのように向き合っているのかをお伝えしたいと思い、今回の海洋散骨体験クルーズを開催させていただきました。

 

供養のカタチが多様化するからこそ

前回のブログでもご紹介させていただいた井出悦郎先生の著書「これからの供養のかたち」の中で、

真宗大谷派 超覚寺の和田隆恩住職は

「亡き人に手を合わせたいという気持ちは血縁に限るものでなく、その気持ちを素直に表す受け皿の重要性が増す」とお話しなさっています。

家族環境の変化

社会環境

家庭の状況

個性の尊重

今までは「家制度」を重視した弔いのカタチでしたが、

今は、血縁関係を超えて、

大切な人を大切に想う、というお弔いが増えてきているように感じます。

それに加え

納骨先も多様化している中で、

誰に相談したらいいのか分からない相談を

相談できないまま問題を抱える方も増えてきています。

だからこそ必要となる「寄り添ってくれる存在」「心穏やかになる場所」

「海洋散骨 」という供養のカタチに関心を持っていただいたことに心から感謝いたします。

僧侶の皆様にご経験いただき

「しっかりと丁寧に対応していることに好感を覚えた」

「新鮮だった」などのご感想をいただきました。

今回のご縁から、檀信徒さんから、何らかの相談があったときに

「ひきだし」の一つとして、今回のご経験のお話をいただけましたら幸いに存じます。